昨日になりますが、水木しげる先生のお別れ会が青山の青山葬儀所で行われました。
水木しげる先生
水木しげる先生といえば、ゲゲゲの鬼太郎が有名だろうと思います。悪魔くんもアニメ化されました。戦争に関する漫画は体験者だからこそわかる戦争の真実を、ときにユーモラスに、ときに過酷に迫った物が多いです。
最近だと水木しげる先生の奥様であられる布枝さんの自伝を原作にした、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」がやってましたよね。貧乏ながらも頑張って漫画家として邁進する水木しげる先生と、主役でゲゲゲの女房である布美枝(ふみえ、でご本人は布枝(ぬのえ)さんであるという)さんとの半生を描くというね。クリエイターである僕からすると、とても勇気付けられる内容でした。あんな嫁さん欲しい。
そんな水木しげる先生が2015年11月30日に亡くなられて、今回一般人も参加できるお別れ会が催されたというわけです。
山口タカシにとっての水木しげる
ボクとって水木しげる先生はどういった方かというと、その昔「学研の科学」という雑誌があって、その中の特集で妖怪を扱ったことが多々ありました。そこで初めて妖怪に出会ったわけなんですね。子供心にこの世にはボクらの目には見えない不可思議な世界があるのかもしれない、という期待と不安を初めて感じたと言ってもいいのかもしれません。その流れでゲゲゲの鬼太郎も大好きでした。そんな子供であったボクに新しい世界を見せてくれた先生に、お礼を言いに行きたかったわけですね。
水木しげる先生のお別れ会へ
会は2時から始まることになっていて青山一丁目の駅から会場に向かいます。立て看板が迎えてくれました。
少し早めに到着しました。すでに200メートルくらいでしょうか。会場前から歩道をぐるっと列ができていました。誘導に沿って後尾に回ります。さすがにめっちゃ泣いてる人はいませんでした。一人で来てる人が多いもんだなーと思いました。天気は薄曇り、時々太陽がひょっこり顔を出すような、そんな天気でした。
まだ始まったばかりってこともあって会場の中まではすんなり入れたんです。ですがそこで結構待ちました。30分くらい経った頃でしょうか。列の前がざわついています。なんだろうと覗き込むと、車椅子に座ったおばさまがいらっしゃいました。(あ!あれは布枝さんだ‥ゲゲゲの女房だ‥‥。)布枝さんは我々に丁寧に頭を下げ感謝されておられました。いえいえ、こちらこそ。恐縮です!そんな心境です。
それから控え室的なところでさらに待機。少し暖かく。じきに会場へと通されました。その途中、水木しげる先生の作品などの展示がありました。
そのまま奥にいくと祭壇がありました。皆、入り口でお花を受け取り、祭壇に供え、そして手を合わせていました。
ボクも手を合わせ、心の中でお礼を言いました。ありがとうございました、と。そした祭壇を後にします。途中、鬼太郎の等身大フィギアと水木先生のお写真と一緒に写真を撮れるエリアもあったのですが、ものすごい並んでいるのでそそくさと後にします。そのまま入り口まで向かうと、そこでポストカードをいただきました。ふっと見て、何だかドキッとしてしまいました。
「好きなことをやりなさい」
生きてるといろいろ迷うこともあるんです。好きなことをするのも、まあ、アドベンチャーなところもあるんですけど、こんな言葉を頂いてしまうとね。気合い入れて好きなことしようと思いました。ちょっと泣けました。
さ、君もなんか好きなことしましょうよ!